どこまでが彼らの仕事?

少し間にAppStoreの件で、Appleが怒られてるという話がありました。

電子書籍の海賊版「Appleに重大な責任」「それ自体違法」 出版4団体が強く抗議 - ITmedia NEWS
書籍の海賊版はスキャンなどで複製されたものであり、「著者もしくは出版社が提供者でない限り、その適法性は強く疑われるべきもの」と指摘。アプリの内容については事前審査しながら、「明白な著作権侵害行為をチェックできないとは到底納得できかねる」としている。

僕も前にもこういうエントリーをしてて、

彼らの基準とそれに基づく判断 - y3nagataです。
書籍だと見るべき量が半端じゃなくなるから見きれないし、基準も作って運用しなくっちゃいけない。そもそも国によって公序良俗の基準も違うだろうし。アプリとして作られる書籍もあるでしょうから、これからますまず「Appleの審査」がいろんな意味で重要になってきます。大丈夫でしょうか?

どうなるのか注目していたのですが、このニュースの続報がありました。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110114-OYT1T00873.htm
アップルは当初、著作権侵害の問題はソフト制作者と著作権者の間で解決すべきだとの立場だったが、書協などが昨年12月に抗議声明を出したため協議に応じた。



確かにアプリの内容を審査してるだろうけど、それってコンテンツの言語がわかる人とは限らない(というかきっとわからない?)し、世界中の著作権の情報を抑えておくのも不可能でしょう。悪意を持って隠し機能のようにされたら審査をすり抜けてしまうことも。テキストなら検索とかできるかもしれないけど、音声や画像だとそれも難しいし。
そもそもAppleが審査してるのは著作権違反ではないだろうし、とはいえアプリが売れればAppleに利益があるわけで。だったら無料アプリだったらどうなんだ?


Appleよりも「オープン」なAndroidだとそういう審査すらないわけで。こういう著作権を守るってことの問題はずっと残って、この先どんどん難しくなっていくのでしょうか。