二匹目のドジョウはいるのか?
日本でもiBooksアプリが手に入るようになったようですね。ということはおいおいiBookstoreも始まるんでしょう。ここ最近、Appleが音楽で成し遂げたダウンロードビジネスの再現を狙ってるって話をよく見かけるようになりました。が、ちょっとひっかかります。
iTunesStoreが成功したのは、いろんな要素が合って、難しいことは分かりませんが、ユーザーとしての観点だと、
- 試聴して買ってしまう
- レコメンドやジーニアスで思わず買ってしまう
- 無料ダウンロードをしにいって、つい別のも買ってしまう
- アルバムの1曲だけ買えるのがいい。(中にはできないものもありますが。)
- 昔聴いた曲が懐かしくて買ってしまう
- コマーシャルでサビだけ聞いた曲を買ってしまう
- 1位の曲を何となく買ってしまう
- 湾クリックの便利さで買ってしまう
- 150円とか200円とか、なんとなく買ってしまう価格
- カバーフローが楽しくて買ってしまう
- 英語の歌で歌詞が分からなくても、メロディーがよくて買ってしまう
いろいろありますが、買う(買わせる)ためのサービスがiBookstoreでは少し難しいかと。
また、iTunesMusicStoreが始まったとき、すでにMP3はそれなりに広まっていたし、いろんなメーカーからプレイヤーも出てました。iPodの発売も済んでたし。ダウンロードサービスがないのに、みんながプレーヤーを買ったのは、自分のCDからリッピングできたからです。レンタルショップへ行ったり、どこかから流れてくる人のファイルをあてにする輩もいましたが。
電子書籍を楽しむためには、無料にしろ有料にしろ用意されたコンテンツを手に入れるところから始まります。自分で作るにしてもCDからリッピングするより本をスキャンするのは手間がかかります。つまり音楽販売の時のような助走が、今の電子書籍にはまだないかと。
まあ、Appleにとって、当時のiPodにとってのiTtunesMusicStoreの位置づけと、iPadにとっての電子書籍ではだいぶ違うから、そんなにiBookstoreだけに賭けてもいないんでしょうね。