「違い」を勝ち負けにつなげるのはどうかと思う。

Apple iPadがAmazon Kindleに勝つ10の理由 | TechCrunch Japan

少し前ですが、こういう記事がありました。確かにiPadは魅力的な製品ですし、僕もさんざんほめてきました。でもKindleと比べて勝ち負けっていうのは違う気がします。同じような機能をもってるからといって、勝ち負けを言う事に意味があるのでしょうか?記事の中身にも、いくつか気になるところがありました。

Kindleを買っても手にするのは単なるeブックリーダーに過ぎない。

これまで、いろんな製品で語られてきてた事ですね。「多機能=いい製品」が常に正しいわけではないということも同じように語られてきましたが。また、Kindleは通信料無料というアドバンテージもあります。それに独自アプリも動くみたいですし。作れるアプリに違いはありますが。

しかもさすがSteve Jobsの審美眼にかなう製品だけあって手に持った感触もとてもよい。

Kindleは薄くて軽くて、さっと持てる感じで感触が良さそうですが。記事全般に言える事ですが、iPadの特徴(特長)を述べてるだけで、決してKindleと比較してないように感じます。

しかしAppleの製品は単に役目を果たすという以上のものだ。かっこよくて楽しい。 iPadならすいすいと指でページをめくれる。Kindleではいちいちボタンを押さねばならない。

ほんまですか?iPadを片手に持ち替えて指でめくるっていうのが、すいすいとは決して思えません。ページがめくられるアニメーションが「かっこいい」のは同意しますが、スクリーンを触る事で汚れてしまって、読みにくくなる面もあると思います。


いつもお世話になっているmarrさんのブログ。Kindle界隈ではおなじみですね。

僕がKindleユーザーとして初代iPad購入を見送る理由
そもそもアップルのタブレット端末(iPad)の話が現実味を帯び始めたころから、AppleAmazon、もしくはiPadKindleという構図がマスメディアを中心に語られることが多ったのですが、これは見当違いで、両者は共存出来るというのが僕の持論です。

僕もまったく同意見です。たとえば、KindleiPadについて考えた僕のメタファ。

  • 4色ボールペンと万年筆
  • オーブン付き電子レンジとトースター(食パン飛び出すやつ)
  • インクジェット複合機とモノクロレーザープリンタ
  • システム手帳とスーツのポケットに入るような薄手の手帳

こういうのって違いはあっても勝ち負けとか言わないよなぁ。ということを考えた次第。