人生いろいろ。Macもいろいろ。

Performa575で始まった、僕のMac歴。
思い返すと、いろいろ買いました。

  • Performa575

Macってどういうものかを、教えられた。
初めてインターネットにつながったのはこのマシン。NetscapeでWebを見たときも驚いたけど、ロボット型の検索エンジンが出てきた時は、世の中が変わると思った。でも、実際の変化は僕の想像なんてお話しにならないくらい、すごかった。
そういや、電話代を気にしながらつないでたなー。テレホーダイとか。プロバイダも従量課金だったし。


社会人になって自分で給料をもらえるようになった。月々もそうだけど、最初の冬のボーナスをもらった時は宝くじに当たったような感覚だった。
現金の入った封筒をドキドキしながらニノミヤムセンに持っていったな。
やたら大きい冷蔵庫みたい(当時の彼女談)だったけど、何をするにもすごく早くて、なにより画面サイズ(解像度)が大きくなって、使いやすくなって、うれしかった。
このころ、linuxというものが世の中ではやりだし、ウチのマシンではMkLinuxというのが動いていた。MacOSでないものが動いているのを見て、こういうのもいいな。なんか昔みたいで。と思った。シェルとかCのプログラムとか興味を持っていろいろ試した。今になって思うと、仕事に役立ってるわ。



  • iBookタンジェリン


上の彼女と結婚して、マンションに住むようになった。冷蔵庫もがんばってくれていたけど、二人で暮らしていて、別の部屋でパソコンに向かっているのはヤッパリまずい、ということでノートパソコンに変更することになった。当時はPowerBookG3っていうのも売っていたけど、それは高嶺の花で手が出せるものではなかった。
でも、iBookの写真を見た時から「これ!」と思っていたのは僕だけでなかったようで、嫁が後押ししてくれた。電話線も電源も何の線をつなげなくても、こたつの上でインターネットにつながる夢のようなマシンに、二人は「みかんちゃん」という名前をつけた。

僕の中では、今までで一番のデザインのMacだと思う。ちなみに2番目はG4Cube。3番目はTwentieth Anniversary Macintosh (Spartacus)。

でも、同じ部屋にいながらゲームに夢中になり続けている僕が許せなくなった彼女の怒りは、僕ではなく「みかんちゃん」に向かってしまい、あとから液晶に数えきれない割れ目が入った「みかんちゃん」に、彼女は泣きながら謝っていた。

iBookはお気に入りだったので、今ならMacMiniを買ってもおつりがくる金額をかけて修理をして使っていた。でも、パソコンの性能がどんどん上がり、インターネットも普及して、解像度800x600のiBookではしんどくなってきた。
大昔Macを初めて買おう!と思った時から、PowerBookは世の中にあったけど、僕には無理と思うような金額で、選択肢にも入ってこなかった。でも「これからのパソコンはコタツだ!」と嫁に力説していた僕には「いつかはPowerBook」という思いがあった。

何かの資格試験に合格し、会社からお金をもらうことができたのを機会に買い替えた。まあご褒美ですな。
薄くてどうにもシュっとしてるデザインも気に入った。iBookとは比べられないほどの性能で、テレビ出力もビデオ取り込みもできた。

多分、このマシンは一番長く使った。このマシンを使っている時に「やっぱりこれからはデスクトップじゃないな」と思ったのを覚えてる。

PowerBookG4に不満はなかった。ほんとになかった。でも、IntelMacじゃなかった。
Intel CPUのマシンを使うことになるとは思ってなかったが、世の中はIntelに切り替わっていった。あたりまえのように。しかもみんな前向きに。僕はだいぶ辛抱はした。無理だった。
デスクトップは選択肢にないとして、彼女にとって「白ではなく、色が銀色」という違いしかないものに、10万円以上の追加投資はありえなかった。

自分の中で「シュっと」しているとは思えないままMacを買ったのはこの時だけだった。ウチに届いたらそんなことはすっかり忘れて、喜びいっぱいだったのだけど。でも、あんなに大事にしていたPowerBookG4より遥かに安く買えたこのマシンの動きが、遥かにサクサクなのは複雑だった。

子供が生まれ、あまり外出できなくなった嫁は、ようやくやっとMacを触りだした。10年近く毎日Macに触っている僕と一緒に暮らしていたのだけど。
嫁は子供の世話が大変なこともあり、実家と行き来が増えるようになった。
嫁には欠かせないものとなりつつあった白いパソコンとともに。
そのせいが、ハードディスクが壊れてしまい、AppleStoreで修理に出した。これが初ジーニアス。

ただ、これからのことも考えて、白いのは嫁の実家に常駐させる、という説得材料で次のMacを検討。僕の中では、決まっていた機種があったが、「薄いだけ」で15万円プラスはお話しにならなかった。
でもアルミのMacBookを見たとき、僕の中で「常識的なゴール」という位置づけができた。デザインも文句はない。性能も薄い奴よりいいし。そして何度目かの冬のボーナスを持って、ジョーシンへ。

買ってみて「常識的なゴール」で十分だと思った。何年かたったら珍しくなるだろう「銀色のMacBook」は、今まで沢山触ってきたパソコンの中で一番の出来だと思う。
でも、嫁がMacを触るようになって、使いたい時に取り合いになることが増えてきた。僕の手元にはiPodTouchもあったけど、それはMacじゃなかった。今まで嫁に「Macを使え使え」と言い続けて、やっとタップでクリックまでたどり着いてくれた。うれしかった。
でも、うまく言えないけど、僕のMacが欲しくなった。

そして。

書斎がないならMacBook Airを買えばいい - 複数台Mac所有の愉悦 - MacBook Air (Early 2008)
というエントリを見つけた。


つづく