スーツは着つぶしてこそ、ガジェットは傷つけてこそ

昨晩の発表。nanoとtouchは事前にもれていたケースから推測できるデザインでしたね。しかし、touchはともかく、あのnanoにケースを付けたくなるという感覚は僕にはわからないです。

今までもiPodにはカバーとかケースとか着けずに使ってきましたし、iPhone 4のデザイン(特に裏側)を気に入ってることもあり、いわゆるハダカで使っています。
僕が、こういう風になったのは、二つ理由があります。


ひとつ目
大学の入学式、初めてスーツというものを着ましたが、当然「着るより着られてる」という感じです。そんな僕をみて父が言ったのが「スーツの形を気にしたり、汚れないように気を付けたりしている間は、着こなされへん」というセリフ。


ふたつ目
事実かどうかわかりませんが、

スティーブ・ジョブズは、iPod の外見を損ねるものには、カバーであれ何であれ、非常に敏感に反応するのだ。私は彼とのインタビューを録音する際に、外付けマイクと iPod を持っていったことがある。「iSkin」という透明プラスチックのカバーをつけた iPod を鞄から取り出した途端、彼は私に名画「モナリザ」に牛の糞をなすりつけた犯罪者を見るような目を向けたものだ。もちろん私は、繊細なiPodに傷や汚れをつけたくないのだと言い訳したが、彼は聞き入れようとしなかった。
「僕は、擦り傷のついたステンレスを美しいと思うけどね。僕たちだって似たようなもんだろう?僕は来年には五十歳だ。傷だらけの iPod と同じだよ
~~スティーブン・レヴィ『iPod は何を変えたのか』(142ページ)


そのものの機能が失われるほどでなければ、少々の汚れや傷は気にしない、というか「それも味かなぁ」と思うわけです。


そうは言いながらも、実はしばらく前にケースプログラムに申し込みました。せっかく無料ということですし、あまり使うつもりもないので、とりあえず元値が高そうなのを選んで。(絵に描いたような、びOOう根性ですね...)
今日、家に帰ったら届いてましたが、送付票も何もない非常にアッサリしたパッケージングで、Apple製品ではないですが、一応AppleStoreからの発送メールをもらっていたので、少し驚きました。
中身はちゃんと入ってはいましたけど。


さて、使うかなぁ?