iPadはiPad

iPadを紹介しているテレビニュースを見て思った事があります。
iPhoneのときは、行列の映像だけ出して「なんだかんだ言っても携帯でしょ。わざわざ並んでまで、ねぇ」という冷めた感じの伝え方で、世の中もそれほど盛り上がっていなかったと思います。それはiPhoneを「これは携帯電話」と定義しちゃったことで、電話やメール以外の機能、まさにiPhoneの特徴であり価値であるアプリの部分に興味を持つところまでいかなかったからかもしれません。 (あとからジワジワきましたけどね)

今回のiPadは全体的に好意的な扱いのように感じました。電子書籍端末という紹介もされてましたが、電子書籍というものがまだ市民権を得ていないからか、ニュースでもiPadをどう定義していいかわからない。だからiPad」と紹介するしかないようでした。見る人もそうではないでしょうか。iPhoneのときのようにあっさり定義できなくて、逆に「何ができるんだろう?」という興味が湧いて「何か面白そう」という感想になってる、と。

実際に、メール、音声通話、雑誌、絵本、新聞、本、ゲーム機、音楽再生、フォトフレーム、地図、スクラップブック、ICレコーダ、電子辞書、動画再生、電子手帳、メモ帳、ノート、表計算ワープロ、プレゼン、写真加工、ブラウジングツイッターYouTube、楽器、譜面台、将棋盤、目覚まし、ラジオ、家計簿、写真集、通販雑誌、絵画集、図鑑、電卓、電話帳、住所録、etc...アプリ次第でいろんな事ができるわけです。多分、これから世の中にiPadが広まっていくと「そんなこともできるのか!」という驚きがあちこちで繰り返されて、そして、いろんな人がいろんな使い方を見つけていくと。
そうなると、ますますiPad」は「iPad」と定義されていくんじゃないでしょうか。

少し前に、「それ何? - y3nagataです。」というちょっとふざけたエントリも書きましたが、この先iPadのような端末が他のメーカーから出てきてもiPadって呼ばれちゃったりして。セロテープとかサランラップとかホッチキスとかバンドエイドじゃないものをそう呼んじゃうみたいに。