餅は餅屋、だけど。

いわゆるシステムエンジニア(SE)をしています。


あまりご存じない方には想像できないかもしれませんが、僕たちの仕事はいろんな技術を持った人が集まってやっています。コンピューターを動かす技術にはいろんなものが合って、それぞれ違うものなので、覚えていくのは大変です。しかも、どんどん新しい技術が出てきます。システムを使うお客さんの業界や仕事の知識も必要です。


そんなところで働き出すと「こりゃ大変だ」と思うわけです。ただ、しばらくすると「全部自分でするのは無理」な気がしてきます。忙しい毎日を過ごしていると「これはあの人に聞こう」「これはあの人にやってもらおう」ということになります。「餅は餅屋だ」という考えに至ります。

そうなると「何かを覚える」より「誰が何を知っているか?何が得意か?」をせっせと情報収集しておけばいいんじゃないか?と思うようになります。(もちろん、すべての人がそうというわけではないですが)



僕もそうでした。働き出して数年経った時には「餅は餅屋」が口癖みたいになりました。それからまた数年経って、ふと「自分は何屋?」という問いが頭の中に浮かんで、考えたわけです。ひととおりの事はざっと知っていて、詳しい事が必要なら誰に聞けばよいか分かっている。毎日の仕事をこなす上では、ほとんど問題ない状態です。
でも、自分が売れるものが何かあるんだろうか?


考えてみましたが見つかりません。いまだに見つかりませんが、これからも探します。ないなら作る事になるのかもしれません。今からだとしんどいですが。
とりあえずSEをされていて「餅は餅屋」と思うようなった人は、そこで終わらず、自分は「何屋」になるつもりか?を考える事も忘れないで欲しいな、と。えらそうな事を書いておきます。